まずはご相談ください。葬儀に関わるすべてのご相談に対応いたします。

もしもの時に

ご葬儀はいつでも突然なものですが、
大切な人を失った際に行わなければならない手続きも数多くございます。
ここでは、故人の臨終を看取った後に行われる一般的な事柄についてご説明いたします。

「ご危篤」と告げられたら
 医師から「ご危篤」と告げられたら、まずその場にいない家族や親戚に連絡を取り、その旨を伝えます。また、本人が会いたがっていた人や遠方の親戚には早めに知らせ、なるべく駆けつけてもらえるよう配慮しましょう。
ご臨終を迎えて
 ご自宅で亡くなった場合は、往診してもらっている医師(主治医)に来ていただき、死亡を確認してもらうとともに「死亡診断書」を書いてもらいます、死亡診断書は死亡届や火葬の申請などに必要な書類なので大切に取り扱ってください。
関係者への連絡
 危篤や臨終の知らせは親しさの度合いに応じ、家族、親族、友人、知人の順に電話などで連絡します。また葬儀社には、故人の生年月日・年齢・住所と、喪主、予算、希望の葬儀場、会葬予定者数、親戚縁者の人数、家紋、宗旨宗派、菩提寺などを伝えます。
諸手続き
 役所に出す死亡届は、死亡日から7日以内に提出しなければなりません。届け出は通常、同居している親族、同居人が行いますが、これらが不在の場合は家主、地主、土地・家屋管理者などが代行できるほか、遠方にいる親族や葬儀担当者でも届け出ることができます。

葬儀の流れと手順(仏式の場合)

1.ご臨終に際して

病院で亡くなった場合
◎死亡届、火葬の申請に必要な「死亡診断書」をもらいます。
◎死亡直後の連絡を家族や血縁の濃い親戚だけに行います。
自宅で亡くなった場合
◎往診してもらっている医師に来ていただき、死亡が確認されれば「死亡診断書」をもらいます。
◎医師の診断を受けていない場合、警察に連絡し検視を受け、医師から「死体検案書(死亡診断書)」をもらった後、警察で「検視済印」をもらいます。
事故死の場合
◎警察の指示があるまで、遺体を動かしてはいけません。
◎警察の指示に従って検視を受け、「死体検案書」を医師からもらい、警察で「検視済印」をもらいます。

2.ご遺体の移送

病院で亡くなった場合
◎寝台車が病院までお迎えにあがります。
※当社にお迎えの時間をご指定くださればお伺いします。
◎ご遺体の移送先、ご安置する場所を事前に決めておいてください。
※安置場所がご用意不可能な場合、当社にてご用意も可能です。
病院を出発するご用意
◎お世話になった病院の方々へお礼を述べます。
◎死亡診断書をもらい、入院費用の精算を済ませます。

3.ご遺体の安置

ご遺体を自宅に迎える
◎ご遺体を白い敷布団に安置し、北枕か西枕にします。
◎寝具の上から七条袈裟で覆っておきます。
※ご自宅に帰るのが無理な場合は当社にご相談ください。

4.枕飾り・神棚封じ

枕飾りをする
◎枕元に小さな台を置いて白い布をかけ、枕飾りをします。
◎線香立て、ろうそく立て、花立てに一本樒を飾り、仏飯を供えます。
神棚封じをする
◎神棚の戸を閉め、白紙を張ります。
◎絵画や額などの装飾品も、白紙を張るか外しておきます。仏事用があれば差し替えます。

5.寺院連絡・枕づとめ

寺院に電話をする
◎まずは一報入れて枕づとめに来ていただき、枕元でお経をあげてもらいます。
◎通夜や葬儀の日時を決めます。
寺院と打ち合わせをする
◎通夜、葬儀、お骨上げ、初七日法要などの日時を決めます。
◎院号などを望む場合、その旨を先に依頼しておきます。

6.葬儀内容の決定

喪主を決める
◎原則として、故人と最も血縁の濃い人が喪主を務めます。
◎喪主は葬儀の主催者です。遺族の代表として弔問を受けなければなりません。また、法要・納骨・年忌法要なども責任をもって務める必要があります。
日時を決める
◎親戚、寺院など関係者をはじめ葬儀社と協議し、通夜と葬儀の日時を決めます。この際、火葬場の都合も考慮する必要があります。
葬儀を行う場所を決める
◎自宅、お寺、集会所、葬儀会館など、葬儀を行う場所を決定します。
葬儀の内容・規模を決める
◎故人の地位、格式、弔問人数などにより、葬儀の内容◎規模を決定します。

7.関係者への連絡

親類や友人に連絡する
◎特に親しかった人には、直ちに知らせます。
◎会社関係は、中心となり伝達してもらえる人(上司など)に連絡します。
近所へ連絡する
◎隣近所への連絡は、町会長を通じて行います。
◎向こう3軒両隣には直接挨拶に出向き、通夜・葬儀の日時を伝えます。

8.葬儀の用意

葬儀の打ち合わせをする
◎葬儀社の係員と相談のうえ、祭壇、供花の収受、粗供養品(会葬者にお渡しする品)などを決めます。
◎遺影写真の原稿を用意します。故人が鮮明に写ったお写真をご用意ください。
喪服の用意
◎通夜は地味な服装であれば、喪服でなくてもかまいません。
◎葬儀では喪主は正装、身内の方はなるべく喪服を着用します。
料理を手配する
◎通夜や葬儀に必要な料理の手配を行います。
※当社でも手配させていただきますので、お申し付けください。

9.納棺・死化粧・死装束をする

棺にご遺体を納める
◎正式には、ご遺体を棺に納めるのは身内だけで行います。
故人の愛用品を棺に入れる
◎棺に納められたご遺体のまわりに、故人が生前に愛用した品物を一緒に入れます。

10.会場の設営

葬儀の会場を決める
◎葬儀の会場と祭壇の位置を決めます。
◎受付の設営・幕張りなどを行います。自宅葬の場合、邪魔になりそうなタンスや下駄箱などは片付けておきます。
案内標識を出す
◎近所の主要道路へ案内標識を出します。
◎葬儀当日、混雑が予想される場合は、所轄の警察署に届け出ておきます。
◎近所に駐車場を手配しておきます。
供え物や生花を並べる
◎供え物・生花は御本尊に近いところから、血縁の濃い順、関係の深い順に並べます。
◎後から届いたものは、到着順に並べてもかまいません。その際「順不同」を掲示します。

11.受付の準備

受付を設ける
◎会場の入口に受付を設けます。
◎芳名録、筆記用具、香典受け、名刺受けなどを準備します。
◎礼状と粗供養品(受付時にお渡しする場合とお帰りの時にお渡しする場合がある)を用意します。
受付の心得
◎故人の交友関係(親戚、近所の方、勤務先など)をよく把握している人が受付係を務めます。
◎芳名録に記帳をお願いする場合は氏名だけでなく、住所、または勤務先を記入していただき、後日香典返しを送る際の住所録とします。

12.通夜式

僧侶をお迎えする
◎控室へご案内し、茶菓子でもてなし、着替えてもらいます。
一同着席する
◎僧侶が控室におられる間に、通夜に加わる親戚や故人の友人が着席します。
◎席順は、棺に近いところから喪主、遺族、親戚、友人の順です。
◎準備が整ったら僧侶にお知らせし、読経をお願いします。
読経と焼香
◎読経中に焼香の指示があったら、喪主から順に一礼してから焼香をします。
◎読経終了後、引き続き僧侶から法話がある場合があります。

13.通夜式

通夜の挨拶
◎読経が終了したら全員にお茶を出し、故人をしのんだお話などをして過ごします。
通夜ぶるまい
◎弔問に対する返礼と清めの意味を込めて行うのが、通夜ぶるまいです。
◎精進料理と日本酒でもてなすのが基本ですが、簡単に食べられる寿司、サンドイッチ、ビール、ジュースなどでもかまいません。
◎最近では通夜だけ出席される方も増えています。そのため、通夜ぶるまいの席を設けず、礼状やお持ち帰り用の粗供養品を用意しておき、弔問客にお渡しして済ませることも多いようです。
枕机のお守りをする
◎近親者が交代で、枕机のろうそくと線香を絶やさないよう、葬儀までお守りします。

14.葬儀当日までに

焼香順位を決める
◎焼香順位をあらかじめ決めておきます。
◎喪主を一番に、後は家族単位で行いますが、特に決まりはないので親戚に相談して決めます。
◎肩書きや名前を読み間違えないようにふりがなを付けておきます。

15.葬儀と告別式

参集
◎開式の時間前には身支度をを整えて、式場にお集まりください。
式次第(例)
(1)遺族・親族着席
(2)僧侶の入場
(3)進行係による開式の辞
(4)読経の開始
(5)僧侶の焼香
(6)弔辞・弔電の拝読
(7)葬儀委員長焼香・喪主焼香
(8)遺族・親族の焼香
(9)各種団体焼香・一般焼香
(10)読経終了
(11)僧侶の退席
(12)喪主(葬儀委員長)による会葬御礼の挨拶
(13)お別れ・ご出棺

16.出棺

最後のお別れ
◎喪主から参列者にお礼の挨拶を述べます。進行係が代行する場合もあります。
◎棺の蓋を開け、お別れをします。祭壇に供えられていた花を切って美しく飾るほか、故人の愛用品などを入れます。
◎お別れが済んだら、お身内の男性が棺を霊柩車に乗せます。
火葬場へ出発する
◎白木の位牌を持ち、所定の車(マイクロバス◎タクシーなど)に分乗し、火葬場に向かいます。
◎火葬場からの帰りは来た時と道順を多少変えるようにします。これは霊が自宅に帰れないようにするためです。

17.火葬とお骨上げ

火葬場で納めの式を行う
◎火葬場の火炉の前に棺が安置されます。
◎僧侶の読経が始まったら、焼香または最後のご対面をします。
◎納めの式が終わると点火します。
◎火葬場から帰った人は塩払いをしてから家に入ります。
火葬が終わった後、お骨上げをする
◎お骨上げには、木と竹を組み合わせた箸を使います。
◎2人1組となり、1人が足の方から順番に要所の骨片をはさみ、もう1人が箸移しで骨壺に入れます。
◎舎利と呼ばれる喉仏は別の骨袋に入れます。
お骨を持ち帰る
◎お骨は、喪主が両手で抱え持つようにします。
◎火葬場から帰った人は塩払いをしてから家に入ります。

18.精進落としと初七日

精進落とし
◎遺族、親族、葬儀役員、お手伝いの方々にも酒肴を供し、労をねぎらいます。
◎喪主がお礼の挨拶を述べます。
初七日法要
◎初七日法要は、亡くなった日、もしくは亡くなった日の前日から数えて7日目に行いますが、多忙な方に配慮して、葬儀の日、お骨が帰った後に行うケースが増えてきています。
◎僧侶や参列者のスケジュールを調整して、初七日法要の時間を事前に決めておきます。

19.葬儀後に必要なこと

隣近所へのお礼
◎隣近所などお世話になった方々に挨拶に出かけ、お礼を述べます。
満中陰(四十九日)法要
◎忌明け法要として、亡くなった日、もしくは亡くなった日の前日から数えて四十九日目に営む習わしですが、その前の休日に合わせてもかまいません。ただし予定より遅れるのはタブーとされています。
◎初七日同様、僧侶を招いてお経を上げていただきます。
◎家に安置しておいたお骨は、この日に納骨する場合が多いようです。
香典返し
◎香典返しは四十九日の忌明けの挨拶を兼ね、喪主が故人の供養のためにする習わしです。
◎いただいた香典の金額により、ふさわしい品を礼状とともにお届けします。
◎香典返しの目安は、喪主の同僚以下の方へは半額程度、目上の方へは3分の1程度です。

初七日と四十九日

初七日の法要
初七日とは、亡くなった日、もしくは亡くなった日の前日から数えて7日目に行う法要をいい、葬儀の後、最初に行われる大事な供養です。遺族◎親族をはじめ故人と親しかった人を招き、僧侶に読経してもらい、招いた方々に焼香していただきます。法要の後は一同を茶菓や精進料理でもてなします。
かつては中陰の期間(四十九日)の間は7日ごとに集まり法要することで死者を弔う習慣がありましたが、遠方からの親近者等への配慮から、告別式の当日に、火葬場から帰ってきて、還骨勤行とともに初七日の読経をしてもらい、その後に精進落としをする場合が多く見られるようになりました。
四十九日の法要
仏教では死亡してから7週間(49日間)は死者の霊が現世とあの世をさまよっているとされ、その間に縁故者が供養することで初めて極楽浄土へ送られると考えられています。この49日間を「忌中」といい、49日が過ぎると「忌明け」となります。四十九日の法要は、関係者が出席しやすい土曜・日曜に行われることが多くなっています。故人をないがしろにしないという意味で、49日目よりも早めに行うことが多いようです。
事前に法要の会場や料理、引き出物などを手配しておきます。この日に納骨を行う場合は、法要の後に墓地に行き、僧侶の立ち会いのもとで納骨を行います。精進落としでは、生ものを使った料理で参列者を接待し、食事の後引き出物を渡します。
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